広島出身の3人組アイドルユニット「まなみのりさ」が、本格デビューして歌っている
歌が「会いたくなったら、たちまちおいで」。広島弁がふんだんに折り込まれている。
なんじゃこりゃ。とてもヒットなどしそうもない駄作そのもの。なにも広島弁だからと
いうわけではない。アイドルの歌なんてそんなもの…かもしれないが、それでもノリがい
いとか、心を掴むフレーズがあるとか、なにかしらあるものだが、何もない。
それに、えっ?なんだって「〜たちまちおいで」だって?なんのこっちゃ。たちまちは
共通語では「忽ち」で「すぐに/早く」といった意味。この歌ではリフレインで「会いた
くなったら、たちまちおいで」と繰り返す。はたしてこの作詞者(作曲も)は広島の人間
なんだろうか?広島弁をよく知ってるのだろか?
「広島にはタチマチ・ビールというビールがあるらしい」というジョークがある。広島
では飲み屋に入り「何にしましょうか?」との注文を取りに来ると「たちまちビール」と
いうことによる。「とえあえず、ビールにして」という意味で、かなりの人が使う。
広島弁でたちまちは「とりあえず」という意味で使われ、決して「すぐに」という意味
では使わない。「すぐに」はそのまま。そして「早く」は「はよう」。
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