TaneKozi の えっ?日記

<<前のページ | 次のページ>>
2012年9月16日(日)
どこまで続くか中国の反日運動

 尖閣諸島の国有化に抗議する反日デモが16日も中国各地で行われたようだ。デモ隊の
一部が暴徒化した北京や広東省深センなどでは警官とデモ隊が激しく衝突することも。
 中国居住の日本人も日本人であることが理由でひどい仕打ちを受けた人もいる。「日本
と戦争だ」と叫ぶこともあるという。えっ!そこまでやるか。
 かつての戦争で日本人は戦争に破れて、命からがら中国から引き上げた。その時に取り
残された子供をかくまって育て上げた中国人がいた。日本人であることがわかれば迫害さ
れるから、隠し通して育てた。心の広い人もいたものだと感慨も大きかった。
 海外の中国人も大きな迫害を受けてきたことは事実。しかしそれは民族や宗教の違いが
根底にある反感情だっただろう。ユダヤ人の迫害や、今日のイスラム問題もそうだ。だが、
今回の反日暴動にはそういうことではない、国家の教育が背景にあると感じる。多くの人
が日本の優れた製品を買い求め、逆に日本にも多くのものを輸出している。日本のアニメ
が愛され、AKB48の人気はものすごい。こうした国民感情とは別の、歪んだイデオロ
ギーに導かれた狂信を植えつけている。資源が注目され、なんとしても島が欲しい。軍事
では手に入らない。どこで落ち着くのだろう、このドラマは。

2012年9月17日(月)
空気の缶詰を売る出した中国人・陳光標

 中国の企業家で著名な慈善家?でもある陳光標が、また得意のパフォーマンスを始めた。
中国都市ノーカーデー(22日)を前にした16日、陳氏は自身が経営する会社の社員に自転車
通勤を奨励すると宣言。200台以上の自転車を社員に配り、さらに社員50人程を引き連れ
て南京市内を回るパフォーマンスを敢行。さらに、自転車通勤に切り替えた社員には通勤
5キロ以内の場合は月300元、〜10キロでは600元(約7200円)の手当が支給されるという。
関連して、自分の所有するベンツを重機で破壊するというパフォーマンスまで実行した。
 この陳(チェン)氏、翌日には北京で「空気売ります!」と発表。えっ?!それってもし
かして「空気の缶詰」ってやつ? だからどういうことなの?
 使い道は「尖閣問題の解決資金に」と、収益50%を軍部へ寄付するという(別にぶち上
げた有機食品の販売で得た収益との報道もある)。彼は8月末にもニューヨークタイムズ
に「釣魚島(尖閣諸島の中国名)は中国の領土である」という意見広告を掲載している。
 新鮮な空気の缶詰「好人牌」の中身の空気は2種類あって、一つは5元で台湾から採集
されたもの、4元のものは全国10の空気の質が良い地域から採集されたものという。既に
最初の発売地北京では発売以来2日間で3000缶を売却したらしい。
 ニセモノ立国、本当にその地で採取されているのかどうか疑問だが…。そこはまた彼の
パフォーマンスで公開するのでだろうな。

2012年9月18日(火)
人肉を食った事件はわいせつ物陳列で送検

 事件のことは知らなかったのだが、今年5月、東京のライブハウスで行われた「人体の
一部を食べる」と称したイベントで、「男性であることに違和感を持って性器を切り取る
手術をした」とする人物の局部をフライパンで調理し、客5人が食ったという。
 えー…絶句。人の肉を食った事件も稀にあるが、まさかショーにして食うなんて初めて
だろう。自分の一部を提供した男は「手術代が高かったので、イベントで稼ぎたかった」
と供述しているというから“人をくった話”だ。
 で、この事件は「男の局部をスクリーンに映し出した」として わいせつ物陳列容疑 で
4人を今日、書類送検したという。苦しい罪状だが、人の肉を食ったことでは犯罪になら
ないためだろう。食肉衛生法とか何とかないのか?
 この事件も笑えないが、こんな後だとすんなり笑えないブラックジョークがある。
■いつも牛とは限らない
 闘牛場の近所に名物の料理屋があった。闘牛場でその日 命を落としたものの睾丸を
 じっくり煮込んだものは絶品と評判だった。
 運ばれてきた皿に乗った丸い塊を見て、客がきいた。
 「いつものより、とても小さいが…」
 料理長が答えた
 「そりゃぁお客さん、いつも命を落とすのが牛とは限らない」

2012年9月19日(水)
音で物が浮上する 音波浮揚

 先頃、あの“幸福の科学”の学校・幸福の科学学園の学園祭で中高生たち理科部が反重力
装置の実演に成功したという。物体を宙に浮かせる「反重力」というのはUFOの飛行原理
だとされるらしい。ビーフェルド・ブラウン効果を用いた反重力装置とするものを、実演
では、薄いアルミ箔で作った三角形の飛行物体風の機体を一方の電極とし、その上数セン
チのところに細い銅線でもう一方の電極として固定。この電極間に3万ボルト近い電圧を
かけて機体を宙に浮かした。見学者の撮影した映像を見たが、どう見てもやっかいな3万
ボルトもの高圧を扱っている装置には見えない。「単にイオン風が吹いただけのこと」と
冷やかな見解の人も多い。ともかく“えせ科学”を使った学園祭での余興…。それにしても
映像に生徒の姿はなく、科学者でもない副理事長とかが操作しているだけのもの。
 という白けたものを見てしまったところに、今度は音波で物質を空間に保持する「音波
浮揚」という実験映像。空中に丸い液体の粒が浮かぶ様子をとらえている。こちらはアメ
リカのアルゴンヌ国立研究所における実験の様子で、物体を宙に浮かせている装置は2台
の小型スピーカーを使って約22kHzという超音波の定常波と呼ばれるものを発生させる。
まだ小さな球状のものを無重力のように浮かせているだけだが、将来は、例えばクスリを
作る過程で、従来の容器に入れずに乾燥させることで理想的な非結晶状態を作るのに応用
したいらしい。
 えっ、同じ「物体を浮かせる」ことでも、こうも違うのか。かつてオウム真理教の教祖
は「空中浮揚」と称して、科学ではなく修行で体を宙に浮かせることを成し遂げた??

2012年9月20日(木)
正露丸の類似品訴訟で、大幸薬品が敗訴

 胃腸薬「セイロガン糖衣A」の製造販売元の大幸薬品が、表示名などが似ているとして
「正露丸件糖衣S」の製薬会社キョクトウに表示の使用差し止めや1,000万円の損害賠償
を求めた訴訟の判決で、大阪地裁は20日、請求を棄却した。(敗訴ということ)
 えっ? どうも腑に落ちないのは、この大幸薬品が「せいろがん」の類似他社を訴えた
ことは、既に裁判で「大幸薬品が独占するものではない」という意味の判決で決着がつい
ていたはず。訴えの観点が違うのかな?上告審だったのかな?
 「せいろがん」は日露戦争の勝利の年だかに「征露丸」という名称で売られたが、後年
になって“ロシアを征服した”という名は不適切だとして「正露丸」に改められた。薬の中
では「アスピリン」などと同様に、一般名としての地位が確立された、数少ない医薬品の
ひとつ。「正露丸」は誰が商品名として使用しても商標権の効力は及ばず、権利侵害には
あたらない。げんにラッパのマーク(大幸薬品)でない正露丸も多数存在している。
 そういえば、大幸薬品が喇叭(ラッパ)のマークを使っているのは大戦中の陸軍に正露丸
納入した栄誉があるようだ。そのためか旧陸軍で信号ラッパを用いて伝達用に吹奏されて
いた内の通称「食事ラッパ」(現自衛隊でも使われていると聞く)をCMで使っている。
だが、他社を権利侵害で訴えるほどの会社だから、そこは全く同じではなくて、ちょっと
変えてあるそうな。言われて聞くと、なるほどそうだ。

2012年9月21日(金)
今年のイグノーベル賞を日本人が受賞

 ユーモアのある科学研究などに贈られるイグノーベル賞を日本人2人が受賞しました。
産業技術総合研究所の栗原一貴さん(34)と科学技術振興機構の塚田浩二さん(35)が開発し
たのは“おしゃべりな人を黙らせる”「スピーチジャマー」という銃。
 これは、入ってくる音を少しだけ遅らせてはね返す仕掛けになっていて、喋っている人
は話す言葉と耳に入る言葉にずれが生じることから、脳が混乱して喋り難くなるというも
の。会話を「邪魔する」という日本語ももじっている。
 「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」にイグノーベル賞が与えられるのだが、
私がイグノーベル賞 (Ig Nobel Prize)の存在をしったのは犬語翻訳機「バウリンガル」の
時だった。それ以前にも日本人が受賞していて「たまごっち」も受賞していたのは知らな
かった。急速に関心を深めたら、ずいぶん日本人が受賞している。
 ただ、当初は科学研究などが対象と思っていたが、違っていた。平和賞もある。例えば
1995年には、世界の反対を押し切り水爆実験を強行した(1991)フランス大統領シラクに
「ヒロシマの50周年を記念し、太平洋上で核実験を行った為」として平和賞を与えた。
 調べてみたら、工学賞、物理学賞、医学賞、心理学賞、化学賞(バニリン)、文学賞、
経済学賞(たまごっち)、学際研究賞、平和賞(バウリンガルやカラオケ)、生物学賞な
どがあるという。えっ?今回の「スピーチジャマー」はどれに該当なんだ?
 どうやら調べた範囲には無かった「音響学賞」だった。授与式で実際に公開して使った
ら効果なく相手のしゃべりが止まらず、またここで笑いをとったという“すぐれモノ”。

2012年9月22日(土)
帰って来たバイオリンの名器

 先月、世界的なバイオリニスト・堀米ゆず子さんが所有する1億円相当のバイオリンの
名器「ガルネリ」がドイツのフランクフルト空港で税関当局に押収されていたが、この度
返還されるという。
 もちろん犯罪性のあるものではない。ベルギー在住の堀米さんが乗り継ぎのため先月の
16日にフランクフルトに到着したところ、持っていたバイオリンの輸入申告を怠ったとし
て差し押さえられた。バイオリンの評価額の19%に当たる日本円相当約1900万円の関税
の支払いを求められていた。商品として所有していたのではないから異議もある。それが
個人が所有のものであることが証明されたため“無償”で返還するとの連絡があったという
わけだ。
 えー、20%近い関税…。高額商品であることと、罰金の色彩が強いからだろうが、それ
にしても凄い額だ。証明書を携行する必要があったのを怠っていたことも“運が悪い”こと
だったが、やれやれの結果でよかった。(まだ返されたわけではないが)
 このことを扱った記事の全てが「ヴァイオリン」ではなく「バイオリン」だ。けっこう
「ヴァ」にこだわってきたのに、いつ頃からだろう…。また、日記のタイトルで、バイオ
リンは「帰る」ではなく「返る」が正しいのだろうが、この場合は擬人化表現にした。