今日は兄の十三回忌の法要があって、寺に出向いた。この寺には私の側近だったO君の
墓もある。彼の墓前に花を…と思ったが、アテにしていた花屋はもう無く求められなかっ
た。 あきらめていたが、寺の近くに花屋があったので、カミさんに買ってもらった。
悲しいかな今のわが家は貧しく、たいそうな出費ができない。そのせいだと思ったのだ
が、いささか貧弱な花だ。内心不満に思って「少し淋しいな」。するとカミさんが「今日
は彼岸だからお花がすごく高いのよ」という。そうだ今日は彼岸だよ。それか…。
えっ?まてよ、じゃあ昨日の休みは何んの日だったの?今日彼岸だから、振替休日なら
明日が休日だろうに…。貧しいのは懐だけでなく、常識まで貧しい。休祭日のこともろく
に知らない。“今年”の「秋分の日」は22日。帰って調べて初めて知った。
例えばイスラム圏のラマダンの日はイスラム暦に従って毎年変わる。中国の今も盛大な
旧正月=春節も中国暦に従い毎年変わる。たしか台灣、韓国、ベトナム、モンゴルなども
そうだったはず。日本だって旧正月が変わることは知っていたが、それがいつなのかまで
は知らない。
日本では太陽暦になってからはこんな変動はないと思ったし、実際のところ秋の彼岸=
秋分の日はいつも9月23日だった。事実は違ってた。毎年2月1日に、国立天文台が作成す
る「暦象年表」に基づき閣議で来年の「秋分の日」の日にちが決定されるんだそうな。
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