006.. ぐうぐう
2007/01/06
 かみさんがぐうぐうといびきをかいて寝ている。あまり身内のことを書くと差し障りがあるが…。心配なのは、原因が加齢による場合、睡眠時無呼吸症候群を伴うことが多々あること。睡眠時無呼吸症候群は睡眠中に呼吸が時々止まり無呼吸状態が断続的に繰り返される病気。呼吸が止まるなんて想像しても怖いが、幸いかみさんのは呼吸が止まるなどびくびくすることはなさそうだ。遊んで帰った夜がひどいので、単なる遊び疲れなんだろう。
 いびきは「鼾」と書く。これだと鼻が乾くということになるが、本当はいびきは鼻が原因ではなく、咽頭扁桃や口蓋垂(のどちんこ)の炎症や肥大により気道(のど)が狭くなるかららしい。私は「腹式呼吸で鍛えているからいびきはかかない」と自慢したいが、よく考えると腹式呼吸は気道には関係なかった。いびきもかかずスヤスヤと静かに寝てるかというとそうではなく、「ヒーヒー」「ヒューヒュー」と、時にはかなり騒々しいのだそうだ。実は子供の頃に鼻を折っていて、左右の鼻を隔てている部分が曲がり、左が狭い。どうやらここが乾くと笛の原理でこの音を発しているのだろう。もしかするとこれこそ鼾ということになる。
 いびきは日本では「ぐうぐう」だが、英語では「zzz」と書いて「ズィーズィーズィー」などと発音する。「ゼットゼットゼット」ではゼットあいに、いや絶対にない。

005.. ますます
2007/01/05
 ある客先で「おめでとうございます」の年始の挨拶もそこそこに「いやぁ、ますます元気ですね」と言われた。「ますますはないでしょ」と返すと「すたすた歩いてるじゃない」。「それは当然でしょう」と私。「でも、前はよたよた歩いてたよ」「それはぎっくり腰になった時のことでしょ」「まぁまぁ、元気でなにより」。彼にはたじたじです。
 「ますます元気」と言われてもね…本人は元気どころか、ますます歳を感じている今日この頃。「美味しいカレーね」と言われたってピリピリと気にしてしまう。「老いし加齢」と受け取ったり。まぁ、これは冗談だが。
 「ますます」とは「以前にも増して…」ということ。だが漢字では「益々」で、「増す」ではなく「益す」。実は「増す」と「益す」どちらも同じで、量や程度や数が増えることをいい、単独には「益す」と書くことはない。反面、重ねた「増々」という言葉はない。だからか今日では「益々」と漢字で書くことは少ないようだ。
 「ますます」は今風に言うと「右肩上がり」。右肩上がりの形容には「ぐんぐん」「どんどん」「もっともっと」などがある。どれもが置き換わるとは限らず、それぞれに独特のニュアンスを持っているが、後述の3例には少なから「ますます」より勢いがある。

最古旧方向新方向最新

- Topics Board - ,  Skin by Web Studio Ciel