かみさんがぐうぐうといびきをかいて寝ている。あまり身内のことを書くと差し障りがあるが…。心配なのは、原因が加齢による場合、睡眠時無呼吸症候群を伴うことが多々あること。睡眠時無呼吸症候群は睡眠中に呼吸が時々止まり無呼吸状態が断続的に繰り返される病気。呼吸が止まるなんて想像しても怖いが、幸いかみさんのは呼吸が止まるなどびくびくすることはなさそうだ。遊んで帰った夜がひどいので、単なる遊び疲れなんだろう。 いびきは「鼾」と書く。これだと鼻が乾くということになるが、本当はいびきは鼻が原因ではなく、咽頭扁桃や口蓋垂(のどちんこ)の炎症や肥大により気道(のど)が狭くなるかららしい。私は「腹式呼吸で鍛えているからいびきはかかない」と自慢したいが、よく考えると腹式呼吸は気道には関係なかった。いびきもかかずスヤスヤと静かに寝てるかというとそうではなく、「ヒーヒー」「ヒューヒュー」と、時にはかなり騒々しいのだそうだ。実は子供の頃に鼻を折っていて、左右の鼻を隔てている部分が曲がり、左が狭い。どうやらここが乾くと笛の原理でこの音を発しているのだろう。もしかするとこれこそ鼾ということになる。 いびきは日本では「ぐうぐう」だが、英語では「zzz」と書いて「ズィーズィーズィー」などと発音する。「ゼットゼットゼット」ではゼットあいに、いや絶対にない。 |